いえにわのしこう

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 電気に頼らない生活を見つけたい。
 
 主役は火、薪ストーブを取り入れ自然と共存している感覚と窓からの眺めを大切にした住空間。ここではそれを実現した人、いままさに手に入れようとしている人を紹介。
 
 毎年、薪の準備で悩まされないよう薪の調達も行う新しい取り組みをスタートさせる。
 

施行

 
2022.8.31
 
【ただいま工事中】
 倉庫に住むことが夢でしたと語る、K様の夢をかなえました。
 

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思考

電気に頼らない生活を見つけたい。

 3月25日は電気記念日。1887年3月25日から日本に家庭用の配電が始まり、おじいさんのおじいさんたちは点灯する明かりをみてビックリ仰天した。
 130年がたち自動車も電気で動かせる時代をむかえ、空調も電気、調理器も電気で部屋には家電製品がひしめく。電気が使えなくなるとパッと消されてしまう日常は、異常気象による停電であきらかになった。
 ならば電気を貯めることはできないかと開発されたのが蓄電池。すでに家庭用の商品もでまわり、半日ぐらいの停電なら日常生活を維持できるというから技術進歩には驚く。
 世界経済フォーラム(WEF)で「化石燃料への依存は高めてはいけない」と発表された。
 日本でもクリーンエネルギーの主役である太陽光発電の普及が進み設置数は10年前に比べると10倍になったと明るく伝えらる裏側で、たくさん供給されることで、うまく配電できない問題もあらわてきた。
 発電の源は太陽だから曇りの日はうまく発電しないし、夜は全く期待できない。四六時中電気をつかうと足りない電気を補うため、火力発電や原子力発電に頼りやっぱり化石燃料を使ってしまうことになる。
 ところでおじいさんのおじいさんの時代はというと、電気が配電されたとはいえ多くの家庭ではローソクのわずかなあかりで夜を過ごし、料理の煮炊きもかまどを使っていた。
 はい、明日から照明のかわりにローソク使うよう言われても、スイッチ一つで照明が点くのにわざわざ不便を手にする人もいない。ローソクも常備していないので、とても無理な相談になる。煮炊きも室内で火がつかえる住環境でないうえ設備もない。
 とまぁ、ここまでが時代におされ流れ着いた現在の住環境となるが、ぼくはこれを変えたい。
 火を使い電気に頼らない生活を提案したい。
 大勢の人はそんなことできるわけないよと呆れ返ってしまう。
 ほんのわずかな人でもいい。そうだよねと共感する人へ、薪ストーブを設置すれば電気に頼らない生活が見えてくることを実感してほしい。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

主役は古い建物。

 総務省によると2018年の空き家率は13.6%、848万9千戸の建物が使われていない。大変なことだとイメージしても実感が沸かないのは生活に不便を感じていないから、かもしれない。
 人はみんな死んでいく。あたりまえだけど自分の両親も死んでいく。そうなると住んでいた家が空き家になる。その数348万7千戸、住まい全体の5.6%がどうしたらいいかわからず、なんとなくそのままにして先送りにされている家だとわかると慌てるし不安になる。
 老朽化で使えなくなったものを破棄して、新しいものを手に入れるスクラップアンドビルドは、日常に大きなマイナスも一緒に握らされてしまっている。
 蛇口をひねって水が出る。便利で当たり前だがライフラインの整備にはお金がかかる。使われていない建物も対象となり例外はない。使う人がいなくなっても建物が存在する限り維持費は減らない。維持をしていくためお金が必要となり税金が増えると、生活の負担も大きくなる。
 新しい家をつくらずにみんな古い建物に住めば問題解決だが、カンタンに方向転換できる話ではない。住む家は自分たちで決めたいし、なにより大きな買い物だから自由に選択したい。もっともだ。
 ここからは、建築家の手腕に期待があつまる。
 こんな家に住んでみたいと思わせる建物に変身させればいい。
 徳島県庁東、万代町にある倉庫街は10年前の姿とは一変!
 倉庫を改修して本屋ができオフィスができ、以前とはちがう人通りもあり活気もあふれつつある。
 生まれ変わった倉庫街を歩いてみて、ぼくならこう設計するなぁ、と妄想してたら不思議なことがおきた。
「倉庫を改装して住めるようにしたい」
 夢を語ってくれる人と出会ってしまう。このタイミングでホンマかいなと薪ストーブもすすめたら、それいいねとこれまた採用。
 自分の話をすると自慢するみたいで気が引けるが、古い建物の調査数は延べ500棟を超える。改修プランにいたっては1000件を超え、数だけなら努力賞をもらってもいい。
 おかげで知らないうちに建物調査改修は得意になったような気がする。どの程度かといえば、家の外観をみれば間取りが描けるぐらいだからドロボーだと悪用するに違いない。
 徳島は比較的よしとされる建物が健全な状態で数多く残っていて職人の質も高い。
 古い建物が表舞台に立ち、いままさに幕が上がろうとしていることにコーフンがおさまらない。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ぼくの仕事

 職人の秘書であり雑用係。
 顧客の通訳であり奉公人。
 巨匠や偉人になれない建築家
 
Yokozeki takaaki