パッシブデザインとは一言でいうと”自然のエネルギーを受け快適な住空間を作る”ことです。
冬は温かさ感じる日差しを部屋の奥まで届くように窓の大きさと位置を考え、夏の強い日差しは部屋に届かないように庇を設置。
春に吹く風は南東から、秋には西風にかわる徳島では窓の配置とその形状、それから性能も個別に考えます。
ガラスはLow-E 複層ガラス特殊金属膜を室外側、室内側を貼り分けることにより遮熱型と断熱型に変えることができます。
また紫外線82%カット、家具や床の変色や劣化の進行を抑えます。
カーテンを開けて、窓から流れる心地よい風にあたりながら陽だまりを楽しめる空間のデザインをするように、設計ではいつも気を付けています。
乾燥中空層が複層ガラスの断熱性能を確保します。
乾燥中空層が複層ガラスの断熱性能を確保します。
ガラスの感覚を保ちます。
また、ホロー部には乾燥剤が入っています。
1字シール(内部側)
1字シール(内部側)ガラスとスペーサーのすき間から大気中の水分が侵入するのを防ぎます。
2次シール(外部側)
複数ガラスの構造を保ち、1次シールを保護します。
いえにわでは吹付断熱をすすめています。
施工性がよく、気密性も確保しやすい吹付断熱工法は、夏はエアコンで一台で全館冷房、 冬も補助暖房一台で快適にすごせ、ランニングコストの抑制にもなります。
2階が暑くて困るのも、小屋裏に吹付断熱をすることで解消。もちろん平屋であれば、さらに効果を期待できます。
熱が逃げにくいので、部屋の温度も下がりにくい。冬にエアコンを消した後でも、すぐに室温が下がらないことで体への負担も軽減されます。
断熱で重要なことは室内の温度ムラをなくすこと。
ここは暖かいけど窓の近くは寒いなど、家の中での温度の違いを少なくし、ストレスや体への負担を減らすことができます。
高い断熱性能をサーモグラフィーで検証
検証1
エアコンを使用せず、室内表面温度を測定
検証時間帯の平均外気温:30.1℃
・検証日時:2010年8月20日 13:30~15:20
◎夏の小屋根
屋根の熱から室内を守り、今まで熱かった2階も快適に過ごすことができるようになりました。
検証2
エアコン25℃設定で15時間作動させ、停止後の表面温度を測定(暖房停止後 約30分)
検証時間帯の平均外気温:2.8℃
・検証日時:2011年1月21日16:30~19:30
◎冬のキッチン
しっかりと断熱すると、暖房も効率よく効きます。暖房をしていない廊下や、トイレなども暖かくなります。
早朝のキッチンも寒くありません。
◎冬の浴室
肌の露出する脱衣所で血圧が上がり、浴槽に入ると一気に血圧が下がるため体へ大きな負担が掛かります。
アクアフォームによる断熱は、こうしたヒートショックへの対策にもなります。
「床だけは本物を使いなさい。」
私に建築を教えてくれた先生が繰り返し言ってた言葉。
どんなでデザインやスタイルでもこれだけはきちんと説明するようにしている。
スリッパを履く生活がすっかり定着した暮らしが続くけど、人間の足はとてもよくできていて、足から読み取る感触を実感できるのはやっぱり無垢材。
冷たい、温かい、柔らかい、硬い。
はだしで歩かなくてもいいけど、スリッパを使わずに歩いてみるだけで違いを感じ取ることができる。
キッチンなど、立ったまま作業を行う床は特に実感すると思う。